清水寺の一大修復プロジェクト「平成の大改修」(2011.0701)
平成20年から9つの堂塔を順次修復 大ラスは国宝「本堂」
緑色の覆い屋に囲まれた「朝倉堂」。平成25年(2013)3月の完工をめどに、組み直し作業に入っています。
覆い屋の内部。屋根をクレーンで上げ、柱は立てたままで行う半解体修復が行われています。
細かなパーツで構成された木組み。一つ一つの部材には、番号が書かれています。小さな木片が今回の番号。木材に直接書かれた墨文字は、創建当時のもの。
左は江戸時代の鉄釘、右は明治から昭和の初めに修復で使用された釘。柱や壁など基部には釘を使わないのですが、屋根の固定などには建立時から鉄釘も使用されていました。当時の釘は一本一本鉄を打って作ったもので、磨けば元の輝きに。
寛永6年(1629)、9月10日の大火災によって建物のほとんどが全焼したものの、徳川家光の寄進によって、わずか数年のうちに再建された清水寺。現在、私たちが目にする建物は、この寛永期の再建に修理を重ねてきたもので、すでに400年近い長い時間、風雨にさらされ、傷みも相当なものになっています。
これらの貴重な建築を未来に残すため、清水寺では、平成20年から「平成の大改修」を行っています。8つの重要文化財と国宝「本堂」を順次修復していくもので、建物の状態により全解体、柱を残した半解体など、工事の内容も大掛かり。総工期11カ年、総予算40億円の一大プロジェクトです。
常に拝観の方でにぎわう境内にあって、安全に、かつ、できるだけ美しい景観を保つため、工事は二つずつ順番に、慎重に進めていく計画です。
馬駐/北総門(2010年完工)
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朝倉堂/子安塔(2013年3月完工予定)
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阿弥陀堂/奥の院(2013年3月着工予定)
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轟門/釈迦堂※屋根の吹き替え
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本堂
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