「今年の漢字」2011年は「絆」(2011.1213)
年末の風物詩「今年の漢字」現場レポート
森貫主の揮毫によって発表となる「今年の漢字」。
報道陣で埋め尽くされた舞台。
注意深く、本堂へと移動されます。
読経と散華で、今年一年のお清めと、来年の平安を観音さまへ祈願します。
毎年12月に発表される「今年の漢字」。この行事は、財団法人日本漢字能力検定協会さまの主催により1995年から当寺にて行われており、2011年で17回目を数えております。日本では年の瀬を感じる風物詩としてすっかりおなじみとなり、また、台湾や中国といった漢字の本場の国でも始まるなど、各地へ拡大しつつあるそうです。
2011年12月12日午後2時、清水寺 森清範貫主の揮毫により「今年の漢字」が発表されました。
ひと息に力強く書かれた文字は「絆」。
筆が動き始めるとカメラのシャッター音が一斉に響き、加えてTVのレポートの声があちらこちらから聞こえ、いつもの境内とは違った熱気に包まれました。
揮毫された「絆」の文字はその後、ご本尊清水型千手観音さまへ奉納されます。本堂にて、森貫主をはじめとする僧侶の読経によって今年一年の世相をお清めし、同時にまた、新しい年の平安をお祈りいたします。
ちなみに、「今年の漢字」が清水寺に伝わるのは、当日になってから。貫主の流れるような筆致は、日頃の書の鍛錬のたまもの。あらかじめ練習しているわけではないのですよ。
>>次のページは、「今年の漢字」によせてです
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