ご存知でしたか? 車椅子で参詣できる「バリアフリー清水寺」(2012.0717)
隠れた名所(?)境内に工夫満載の発明トイレ
FUNレストテーブルを抱えるようにして上半身を載せれば、車椅子と便座の移動がスムーズに。
使用方法を紹介するモニターも設置されています。
仁王門左側。中央が多目的トイレになっています。
音羽の瀧そばの多目的トイレ。
仁王門の左側と、音羽の瀧のそばの2か所の多目的トイレには、ちょっと変わった仕掛けがあります。その名は英語で"楽しい"という意味を冠した「FUN(ファン)レストテーブル」。
便器の前に折り畳み式の机が設置されており、倒してテーブルに上半身を預ければ、車椅子から便器へスムーズに移動できるという優れもの。手すりだけでは移動がむずかしいという方の介助が易しくなるのはもちろん、テーブルが支えになることで座った時の安定感が増し、介助の方が離れても、一人で用を足せることが可能になるという、徹底的に使う人の便利を追求した発明トイレなのです。
このFUNレストテーブルは「介護総合研究所 元気の素」代表の上野文規先生が発明・商品化されたもので、すでに全国各地の病院や高齢者施設、障がい者施設などでは導入が進んでいます。
当山中興の祖・大西良慶和上が初代理事長を務めた日本初の老人ホーム「同和園」でも実用されていることから、上野先生と清水寺のご縁が結ばれ、日頃、介護に馴染みのない方にも広く知っていただくことを目的に、2011年3月、当山に寄進いただきました。
テーブルは壁面に収納されているので、どなたでもお使いいただけます。身体に不自由があってもなくても、みんなが快適なトイレ。これは当山の「すべてのご参詣者をお迎えする」という想いがカタチになったもののひとつと言えます。ぜひ、たくさんの方に見て、使っていただきたいと考えています。
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